メディカルぷらすショップ

STORY開発ストーリー

診察室から生まれた“小児医療のための安全サポートアイテム”

「採血しようとしたら、こどもが突然動いて針がずれてしまった…」
「点滴中に腕を曲げて抜けてしまった…」
「タオルで巻いても、一人では危なくて処置がスムーズにできない…」
こうした現場の声が、開発の出発点でした。
乳幼児の処置中、突然の動きでインシデントが起こるリスクは高く、看護師は「もう一人スタッフがいれば…」と感じる場面が少なくありません。
しかし、小児科診療は、人員的にも、経営的にも、限られたスタッフで安全性を確保しつつ対応せざるを得ず、現場には常に大きな負担がかかっています。
一方で、市販の小児用抑制具には次のような課題がありました。

この状況を変えるため、
「小児科専門医自身が現場の困りごとを解決する」という思いから、小児科クリニック発の「安全性」、「実用性」、「やさしさ」を兼ね備えた小児体幹固定安全ベルトの商品開発に着手しました。

これが、「クルモーネ」誕生の始まりです。

医療従事者と子供、
双方に優しい設計

  • 摩擦や圧迫感を最小限に抑える柔らかな布素材
  • 0歳から就学前後まで幅広い年齢にフィットする設計
  • 女性一人でも短時間で確実に装着できる簡易構造

開発のテーマは、「安全な処置」と「こどもへのやさしさ」を両立することでした。
安全性だけを重視すれば硬く頑丈になりすぎ、こどもへの優しさだけを追求すれば固定力が弱まる…。この難題を解決するため、約5年間にわたり試作と改良を重ねました。

改良の歩み 〜 第1号品から現行版まで

第1号品

体幹保持がより確実にでき、処置時の人的負担を軽減。
こどもの肌への損傷もなく安全性を確認。
しかし、胴まわりベルトの幅が広すぎて、小さな子どもには圧迫が強い、面ファスナーが大きすぎて外すのに力が必要などの課題がありました。

第2号品、第3号品

胴まわりベルトの長さ・幅を調整し、0歳~就学前後まで使いやすく改良。
面ファスナーの面積を、処置時のこどもの動きでも外れない十分な強度を維持しつつ、女性でも容易に外せる適切なサイズに調整。

第4号品

長期使用による劣化対策として、処置ベットに固定する紐とベルト接続部の幅を広げ、縫い目を増加し、より強度を大幅に向上。

第5号品(現行版)

看護師の声を反映し、体幹保持ベルトを処置ベットに装着する方法を、ダブルリング法からテープアジャスター+サイドリリース・バックルに変更。
処置ベッドへの装着が格段に容易になり、装着時間を大幅短縮。

“ハンドメイド”だからできたこだわり

クルモーネはすべて職人による完全オーダー受注のハンドメイド製品です。

  • 金具不使用・全縫製仕上げで肌当たりがやさしい素材
  • 接続部位を手作業で補強し、数百回以上の使用でも耐用実績あり
  • 10回以上の洗濯でも品質劣化せず、清潔管理が容易
  • 軽量・コンパクトで、畳むとバスタオルほどの大きさに収納可能

大量生産品では実現が難しい、細部までの配慮と現場の声を反映した改良を、ハンドメイドだからこそ可能にしました。

“抑制具”ではなく、“診療を支えるパートナー”

私たちが目指したのは、医療スタッフ主導の「抑制具」ではありません。こどもとご家族が安心して笑顔で帰れる診療を支える“サポートアイテム”です。

  • 女性看護師一人でも短時間で安全に装着できる設計
  • 処置時間短縮と事故リスクの大幅軽減
  • 頑丈で繰り返し洗濯が可能なため、長期間使用でき経済的

ご利用者様の声

医療現場において、人手不足と迅速な対応の両立は常に大きな課題です。

当社の安全サポートアイテムは、そうした現場のニーズに応えるべく開発され、現在多くの医療機関でご活用いただいております。

実際に現場でご使用いただいている医療従事者の皆様から寄せられたご意見・ご感想をご紹介いたします。

  • 簡単に着けられて、しっかり固定できます。以前より採血がスムーズになり、お子様への負担も減ったと感じています。 person看護師さんのコメント
  • 以前は看護師が2人がかりでしたが、クルモーネ導入後は1人で対応可能に。処置時間も短縮され、診療がスムーズになりました。 person小児科医のコメント
  • こどもの体幹を、乳児から幼児まで、どの年齢でも、対応できる作りになっていて、使いやすいです。乳児の身体測定時にも邪魔にならないところがさらにいいです。 person看護師さんのコメント
  • 処置時に汚れが付着してしまいましたが、アルコール綿で消毒し、固定ベルトを洗濯したら、すぐ綺麗になりました。 person看護師さんのコメント

商品紹介

商標登録第6927458号
意匠登録第1800775号

クルモーネ

安全サポートアイテム / こども体幹保持ベルト「クルモーネ」
小児医療の現場を支える安全サポートアイテム「クルモーネ」は、体幹保持ベルトです。

ORIGIN of NAME

「クルモーネ」という名前は、小児科診療の現場での“やさしい声かけ”から生まれました。

商品名を考える際に大切にしたのは、医療従事者がこどもに声をかけるときに、呼びやすく、親しみやすく、やさしい印象をもつ名前であることでした。

名称決定までには、「まいてネ」や「ヤサシーネ」など、やさしさを表す候補、「クルムス(包んで結ぶ)」や「タスクル(包んで助ける)」など、機能を表す候補、「クルモット(包もっと!)」など、親しみやすい響きをもつ候補など、さまざまな名前が挙がりました。

その中から選ばれたのが、「クルモーネ」です。
こどもをやさしく「くるむ(包む)」ことから生まれた「くるもう」に、こどもへのやさしい語りかけである「~しようね」、そして処置ベッドに横になる「寝る」の「ね」を重ね、「くるもうね」=「クルモーネ」と名付けました。

採血や点滴などの処置の際に、「くるもうね」とやさしく声をかけながら、こどもの体幹をそっと包む――。そんな小児科の診療風景をイメージした名前です。

この名前には、単にこどもの動きを抑えるための道具ではなく、こどもをやさしく包みながら、安全でやさしい小児医療の処置を支えたいという私たちの想いが込められています。

ORIGIN of LOGO

クルモーネのロゴには、やわらかさ、ぬくもり、そして包み込む安心感を表現するモチーフとして、「ひつじ」を選びました。

クルモーネの原型を小児科の現場で使い始めた2015年(平成27年)は、十干十二支では「乙未(きのとひつじ)」の年でした。「乙未」は、新しい芽が生まれ、しなやかに育ち、やがて実りへと向かう姿を連想させる干支でもあります。

小児医療の現場で生まれたクルモーネが、改良を重ねながら少しずつ形となり、育ってきた歩みにも重なる、私たちにとってご縁のあるモチーフです。

ひつじのやわらかな姿と丸みのあるフォルムには、クルモーネの「こどもをやさしく包み、支える」という想いを重ねました。

くるっとした角と、包み込まれるような丸いシルエット、そして「寝ちゃいました」と言わんばかりの穏やかな表情。そこには、処置を受けるこどもたちに少しでも安心して過ごしてほしい、そしてこどもとご家族に寄り添う存在でありたいという願いを込めています。